自分で申告できるか迷うときには、まず動いてみるのがオススメ
案ずるより産むが易し
…なんてことばもありますが、
相続税の申告についても、同様のことが言えるかも知れません。
迷うときは、まず「やってみる」ことをおすすめします。
迷うのは、「わからない」から、
というのが理由として大きいのではないかと思います。
税の申告、とりわけ相続税の申告ともなると
日常生活では馴染みの薄い、難しい専門用語や法律の条文がたくさん出てきて
調べるのにも頭が痛くなります。
しかし、実際にやり始めてみて、少しずつ知識が蓄積されていくと
見通しがたってくるのですよね。
自分でやれそう、とか
自分のできる範疇を超えているから、プロに頼んだほうがよさそう、とか。
やってみるからこそ、わかる部分が大きい。
ですから、
もし「自分で申告ってできるのかな…」と迷うのであれば
まずは、申告に必要な書類を集めてみる
というところから始めてみることをおすすめします。
自力で申告書をつくるにしても、
税理士の先生にお願いするにしても、
どちらであっても申告する上では必要になる書類があります。
被相続人の生まれてから亡くなるまでの戸籍とか
住民票の除票(除住民票)とか
預貯金の(死亡年月日時点での)残高証明書とか
持ち家があったら、全部事項証明書(登記簿謄本)や
固定資産税評価証明書、地積測量図(または、公図の写し)など、とか。
まずは、必要書類を集めてしまいましょう。
相続財産に関する書類が集まってくると
被相続人の遺した資産が、合わせておおよそいくらぐらいになるか
額がわかってきます。
そうしたら、国税庁のサイトで
相続税の申告の要不要を簡易的に判定できるページで
・申告が必要なのか
・相続税の額がどのくらいになりそうなのか
を、試算してみましょう。
★ 「相続税の申告要否の簡易判定シート」(平成27年分以降用)|国税庁
相続税の申告要否判定コーナーで必要事項を入力すると
要不要の判定が出てくるのですが、
結果の画面はプリントアウトしておきましょう。
ここまで作業をしてくると
自分が作業を続けられそうか、それとも
このような作業は苦痛以外の何物でもないのか
ある程度、見えてくるのではないかと思います。
気持ちの面だけでなく
時間の面でも、かなりの負担がかかります。
けれど逆に、作業をしていくことで
いままで馴染みがなかった税に関する知識にも
親しみがもてるようになってきた、という場合もあるかもしれません。
要否判定までやってみて、自分でも「できそう」と思えるか
「やっていけそう」と思えるか、
これも、自力申告を目指すか、プロにおまかせするかを判断する
ひとつの目安になるのではないかと思います。