シロウトに相続税の申告書作成は可能なのか

相続税の申告書を、経理の知識・経験はもとよりエクセルのスキルもろくに持ち合わせていなかったシロウトが8か月をかけて作成し、所轄の税務署へ提出。その経験をとおして知ったことや感じたことを綴るブログ。

シロウトに相続税の申告書作成は可能なのか

【 手続き 】三菱UFJ銀行:通帳がない → 取引推移表の発行依頼をする

この記事では、三菱UFJ銀行で取引明細証明書の発行を依頼する方法 について書いています。

 

被相続人が銀行に口座を持っていたことはわかっているけれども、いくら探しても通帳が見つからない、ということはあるものです。(…我が家がそうでした)

 

通帳がなくても相続の手続き自体はしてもらえます。

しかし、相続税の申告が必要となると、預金の入出金の履歴がわかるものが必要です。

 

 

そのような場合には、三菱UFJ銀行に、入出金明細(取引推移表)の発行依頼をしておきましょう。

 

  

 

 

  

通帳が見つからないときは、入出金明細が必要

 

冒頭でも書いたように、銀行の預金通帳が見つからないときは、入出金明細を発行してもらう必要があります。

 

相続税の申告が必要ない場合には、特に発行してもらわなくても済むことが多いです。しかし、申告をする場合には、死亡年月日時点での残高証明書とともに、口座の入出金の履歴がわかるものを用意し、申告書と一緒に税務署に提出します。

 

口座の入出金の履歴は通帳に記されますので、通帳があれば、貯金の出し入れを把握することができます。

通帳がない場合には、そのかわりになるものとして、三菱UFJ銀行の場合には、「取引推移表(取引推移証明書)」というものを発行してもらいます。

 

 

相続税の申告をするときには、相続した財産がいくらなのか、申告書に記入します。しかし、税務署にはその額が本当にただし額なのか、書類だけでは判断がつきません。

 

そこで、エビデンス(証拠書類)として、申告した額・財産の内容が正しい、間違いがない、ということを示す資料を、申告書と一緒に提出します。銀行などの残高証明書や入出金明細も、そのひとつです。

 

 

申告した内容に誤りがないことを示す添付資料は、国税庁の側から必ず提出するようにと求められているものではありません。つまり、絶対に提出が必要、というわけではありません。

 

しかし、申告する側としては、申告内容に間違いがないことを示す意味でも、提出するようにしたいものです。

 

 

取引推移表(取引推移証明書)の発行は、どこへ依頼するか

 

三菱UFJ銀行で取引推移表を発行してもらうには、支店の窓口で手続きが必要です。

 

口座名義人がEco通帳を利用しているときには、インターネット(三菱UFJダイレクト)を通じて申し込むことができるようです。

しかし、相続をともなう場合(口座名義人が亡くなった場合)には、おそらく銀行窓口での手続き一択になるのではないかと思います。

 

 

手続自体はそれほど複雑ではありませんでした。

支店の窓口で、被相続人の口座について、入出金の履歴がわかる書類(取引推移表)を発行してほしい旨、担当の方に伝えます。すると、申請用の用紙を渡されるので、その場で必要事項を記入し、手数料を添えて申込みます。

 

 

いつからいつまでの明細が必要か、確認しておく

 

取引推移表を申請するときには、いつからいつまでの履歴が必要か、証明期間を指定します。

 

相続税の申告書に添付する目的で、取引推移表を発行してもらうのであれば、被相続人が亡くなった日から過去5年分くらいあれば十分かと思います。

 

ただし、発行手数料が1か月あたり324円(税込)かかります。

2年分、発行してもらうのであれば、手数料は7,776円。まるまる5年分であれば、19,4400円!!!  (ひぃぃぃぃっ!)

 

  

入出金明細が届くまでの期間、方法

 

取引推移表の受け取り方法は2種類あり、都合が良い方を指定することができます。

ひとつは、手続きをした支店の窓口で受け取る方法。もうひとつは、申請書に記入した住所へ郵送してもらう方法です。

 

郵送の場合、窓口で申請してから手元に届くまで、およそ1週間〜10日くらいでしょうか。場合によっては発行まで日数がかかることもあるそうなので、早めに手続をしておかれると安心です。

 

被相続人の口座があった支店で手続きをする場合に比べて、別の支店で手続きをする場合には、取次をする関係でその分少し時間がかかるようです。

 

  

入出金明細の発行依頼、手続きに必要なもの

 

相続した三菱UFJ銀行の口座について、取引推移表の発行請求をするとき、主に以下の4点が必要になるかと思います。

 

・申請者(相続人)と口座名義人(被相続人)の関係がわかる戸籍

・申請者の実印

・申請者の印鑑証明

・口座名義人(被相続人)の通帳

 

取引推移表を発行してもらう必要がありそうな場合には、支店の窓口へ足を運び、相続の手続きと合わせて取引推移表の発行請求もやってしまえると、何度も窓口に足を運ばずにすむのでおすすめです。

 

(参考) 取引推移表 | 三菱UFJ銀行  

 

 

 

 

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