【 申告書作成 】相続税の申告書には、作成する順序がある!
申告書には第1表から第15表までの書式があります。
でも、第1表から順番に記入していくのではないのです!
相続税の申告書は、ちょっと特殊な(?)順序で作成していくので
注意が必要です。
相続税申告書の作成手順については、国税庁が公開している「相続税の申告のしかた」という小冊子が参考になります。
現在公開されているのは、令和2年分です。
「相続税の申告書の記載例 等」については、「相続税の申告のしかた」のp.65以降に 説明が書いてあります。
どの表から記入していくか、を示したのが下の図です。
https://www.nta.go.jp/publication/pamph/sozoku/shikata-sozoku2018/pdf/05.pdf
相続税の申告で作成→税務署へ提出する書式は、複数枚に及びます。
ちなみに我が家の場合は、以下の6種類の書式(第○表)を作成し提出しました。
● 第1表・第1表(続)
● 第2表
● 第9表
● 第11表
● 第13表
● 第15表・第15表(続)
それぞれのご家庭によって、被相続人の遺産の種類や相続人の人数など、状況が異なります。
そのため、申告の際に提出する書類は、それぞれのご家庭によって異なります。
たとえば、もし持ち家があって、「小規模宅地等の特例」を使う場合には、「第11・11の2表の付表1」というものも、作成することになるかと思います。
さすがにココまでは紙が積み上がることは…よほどのことがない限り、
「ない」とは思いますが、…でも相当「紙だらけ」には、なります。 電動シュレッダー、必須です!!!
作成の順序に話を戻しますと…
一般的な場合ですが、おおよそ以下のような流れで作成していくことになると思います。
<相続税の申告書 記入する順序>
① 相続税のかかる財産(課税財産)や被相続人の債務などについて、
第9表から第15表を作成
② 課税価格の合計額及び相続税の総額を計算し、
第1表、第2表を作成
③ 配偶者の税額軽減(配偶者控除)などの各種控除・加算などがあれば、
その額を計算し、第4表から第8表までの該当するものを作成
→ 第1表の税額控除額を記入する欄に控除額を記入(転記)
→ すべての相続人について各人が納付すべき相続税の額を算定・記入(第1表)
まずは、受け取った生命保険金や、被相続人の遺した資産などを記入する
第9表〜第15表から作成していきましょう。
次の記事では、第9表について書きます!